査読あり
2020年に開催が予定されていた東京オリンピックの宿泊需要について、当初、競技会場まで90分以上離れたところでないと宿泊施設が見つからない観戦客が出てくる可能性が先行研究で指摘されていた。本研究では、豊島区が実施した空き家の実態調査を調べてみたところ、区内西部(東長崎駅周辺)や北部(池袋駅から板橋駅にかけての地域)にかけて空き家が数多く存在し、こうした地域はJR山手線・JR埼京線・東武東上線・西武池袋線へのアクセスが容易で、立地的にはオリンピック競技会場へのアクセスに不便がないことがわかった。民泊としての空き家活用は空き家の外部不経済を抑制するだけでなく、東京オリンピック後は一般賃貸住宅として代替利用できる。そのため、宿泊施設を新たに建設するよりも、こうした大きなイベントを機に、民泊としての空き家活用を推し進めることの方が、土地の有効活用の観点から効率的であると考えられる。
2020年に開催が予定されていた東京オリンピックの宿泊需要について、当初、競技会場まで90分以上離れたところでないと宿泊施設が見つからない観戦客が出てくる可能性が先行研究で指摘されていた。本研究では、豊島区が実施した空き家の実態調査を調べてみたところ、区内西部(東長崎駅周辺)や北部(池袋駅から板橋駅にかけての地域)にかけて空き家が数多く存在し、こうした地域はJR山手線・JR埼京線・東武東上線・西武池袋線へのアクセスが容易で、立地的にはオリンピック競技会場へのアクセスに不便がないことがわかった。民泊としての空き家活用は空き家の外部不経済を抑制するだけでなく、東京オリンピック後は一般賃貸住宅として代替利用できる。そのため、宿泊施設を新たに建設するよりも、こうした大きなイベントを機に、民泊としての空き家活用を推し進めることの方が、土地の有効活用の観点から効率的であると考えられる。
老朽化した区分所有建物の建て替えが難航している今日の現状は、区分所有者間の合意形成に多大なコストが生じていることを示唆している。一般的に、区分所有者の多い建物ほど、利害調整が困難である。本稿は、区分所有建物および賃貸専用マンションの家賃、価格データを用いて、建て替えの問題に伴う費用の推計を行った。その結果、区分所有建物の資産価値は、賃貸専用マンションと比較して、区分所有者が増加するほど低く、築年数に伴って減価するスピードも速くなることが分かった。これは、合意形成上の無視できない費用が生じていることを示しており、建て替えの問題に関する一層の研究蓄積と、早急な解決策が望まれる。
本文文末より抜粋
4.おわりに
…少子化、核家族化、都市化など多くの社会問題が掲げられる現在の日本において、子供たちの暮らす環境というのは、他世代との厚い壁がのしかかり、社会からも子供からもお互いがよく見えない状況にあります。それを当たり前の環境として生きる今の子供たちが社会に出たら、何をし、何を自分の子供たちに教育していくことができるかがとても不安に思います。(中略)以上より、私のエッセイに区切りをつけさせていただきます。論文形式には似合わない文章でしたが、私の住まいやまちに対する悩みや考えを、より少しでも多くの人に知ってもらえたら、幸いに思います。私にとっての住まいの冒険はまだ始まったばかりなので、どうか長い目で見守っていてください。